1968年にオーストラリアへ移住した、陶芸家のスウェン博江さん。
89歳である現在も、キャンベラを拠点に第一線で活躍されているスウェンさんは先月、50年以上に渡るこれまでの活動やアート業界への貢献が評価され、オーストラリア勲章を受章されました。
多くの人の後押しがあったからこそ、今回の受賞が叶ったと説明するスウェンさん。
「私はここで根を下ろしたんだ」と、改めて感じたと話します。
Hiroe Swen’s exhibition at Japanese Embassy, Canberra, 1972 Credit: Courtesy of Australian News and Information Bureau
デジタルアーカイブはスウェンさんの創作過程を記録したビデオをはじめ、インタビュービデオ、写真アーカイブ、210点を超える作品目録、批評家たちによるエッセイなどが日本語と英語で含まれ、オーストラリアで作られた最初の陶芸作家のデジタルアーカイブとなります。
制作は容易でなかったと語る一方で、「想像していた20-30倍以上の反響があった」と説明し、素人から玄人、趣味で陶芸を楽しむ人から、アニメや絵、彫刻など、別の分野で活動している人に注目されたことには大変驚いたと言います。
スウェンさんが陶芸の道を選んだ時代、日本では女性陶芸家は稀で、やりずらさを感じたこともあったと言います。しかし「やって見せる」、「一人前になるまで、意地でもやる」と突き進んできました。
Dynamic Sea 1972, is one of the most memorable artwork for Hiroe. This was her very first exhibition in Australia, and the artwork had just come out of the kilns with warmth still left in the piece. Credit: Supplied: Hiroe Swen
「私の中から私の作品を作りだそう」と、日々活動されてきました。
Hiroe Swen at her 2018 solo exhibition. Credit: Kazuko Sakamoto
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「どこにいても私自身でありたい」陶芸家、スウェン博江
12:50
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