オーストラリアのパブ入門:飲んだり食べたりだけじゃない交流の場(Ep. 2)

Birdsville hotel pub. Source AAP Image - Dan Peled.jpg

Credit: AAP Image - Dan Peled

オーストラリアのパブに行ったことはありますか。一杯飲むところ――でもありますが、家族や友人と時間を過ごす大切な場所でもあります。


オーストラリアにパブがあるのは、お酒を飲むためでしょうか。それだけではないようです。

市場調査会社ロイ・モーガンの調べによると、パブを利用するのは食事を楽しむためと答えた人の数が、お酒を楽しむためと答えた人の数を上回りました。

このエピソード2ではオーストラリアのパブについて、オーストラリアそして日本に住む人にお話を聞きました。パブのある場所や利用する目的によって、パブの役割やパブでの経験は大きく変わってきます。

お話を聞いたのは以下の方たちです(敬称略、順不同)。エピソードはこちらからも聞けます。
エピソード2を聞く
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Australia Explained: Aussie pubs 101: All you need to know about pubs as a migrant (Ep. 2)

SBS Japanese

08/03/202315:28
長谷川潤(メルボルン)トライバー(Tryber)代表
ヴァンダズワン愛(バロッサバレー)
岩崎真由(シドニー)俳優
コレット理子、ショーン・コレット
(近江八幡市)二兎醸造(Two Rabbits Brewing Company)

パブとは「パブリック・ハウス」を短くした言葉で、オーストラリアにはおよそ6000軒のパブがあります。英国やアイルランドの文化の影響を受けながら、オーストラリアのライフスタイルで重要な位置を占めています。
Shindys Inn pub. AAP Image Dean Lewins.jpg
Credit: Dean Lewins
オーストラリアのほぼすべての地域には、地元のパブがあります。パブには樽詰めのビールをサーバーから注いで提供するタップ・ビア(tap beer)があり、冷たいアルコール飲料が置かれています。家族向けの食事メニューを提供するパブも多くあります。ランチタイムにパブに行くと、高齢の人や大学生、家族連れなどが食事をしており、店内の雰囲気は比較的静かなことが多くあります。

宿泊できるパブもあります。パブの名前に多く「〇×ホテル」と、ホテルという単語が付いているのはそのためです。

パブの建物の多くは19世紀後半に、オーストラリアで設計されたものが多くあります。歴史や文化的な遺産として指定されているパブの建物もあります。

19世紀のオーストラリアのパブは、夫を亡くした人や独身者など多くの女性にとって収入を得る重要な職場でした。シングルマザーに対する社会的なセーフティーネットがない時代、特に都市から離れた地方部や遠隔地では、女性には家族を養っていくための選択肢があまりありませんでした。

雇用の重要な受け皿となっていたパブ。夫を亡くした女性や夫が出て行ってしまった女性だけでなく、多くの元囚人にとっても生活の糧を得る大切な場所でした。
Pub pool. Source Getty Images - Johnny Greig.jpg
Credit: Getty Images - Johnny Greig
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