ビザや生活費、仕事探し、家探しの苦労:メルボルン大学の学生に聞く

Higher Education

Credit: University of Melbourne

オーストラリアの移民抑制のため、学生ビザと卒業ビザに大幅な変更があり、学生は影響を受けています。また生活費の高騰、仕事探し、そして家探しも、学生を悩ませています。オーストラリアに期待を抱いてやって来たものの、実際にはギャップを感じているとメルボルン大学の学生は語ります。


今年7月1日から、学生ビザの申請に必要な費用が、710オーストラリアドルから1600オーストラリアドルに増額されました。

また卒業後に取得できる卒業ビザについては、特定のコースに適用されていた2年間の滞在期間の延長が終了し、コースワークを履修している大学院生は、卒業後の滞在期間が3年から2年に縮小されました。

楠結衣(くすのきゆい)さん は、ビザの変更によって卒業後の進路を懸念しています。
「やっぱり今までよりビザを取るのが大変になって、就職をこっち(オーストラリア)でできるかも分からないし、スポンサーシップとか取りやすい就職先とか考えると、限られてくるなって思います」

しかし楠さんは、大学で学んだことをそのままオーストラリアで活かすため、卒業後もできるだけ長く滞在したいと語ります。
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Melbourne University Japanese Club at The University of Melbourne Credit: Melbourne University Japanese Club
連邦政府のデータによると、オーストラリアで学ぶ海外からの学生の数は、2024年1月から5月の間でおよそとなりました。この数字は昨年の同じ期間と比べて18%増加しています。

移民政策によってビザのルールが厳しくなってもなお、良い進路や生活環境を求めてオーストラリアでの滞在を希望する学生は少なくありません。

しかし一方で、学生は生活費の高騰や仕事探し、そして家探しにも悩まされています。
日本以外の海外に長く在住していた田中惠(たなかめぐ)さんも、仕事探しに苦労した1人です。

「実際レジュメを印刷して店に行かないと、そもそも選考のCandidateとして考えてくれないというのが、結構ショックでした。結構厳しいですこっち(オーストラリア)は」

オーストラリアの市場や金融を規制する政府独立機関、ASICによると、18歳から26歳までのオーストラリアのZ世代のうち82%が金銭的ストレスを感じています。

フルインタビューはオーディオからどうぞ。


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