警告: 性的嫌がらせや性的暴行についての描写があります。
一時滞在ビザでオーストラリアで働く女性の半分以上が、職場で性的嫌がらせを経験していることが、ユニオンズNSWによる調査で分かりました。
そのうち、被害を通報した女性はわずか25%でした。
調査によると、職場での性的嫌がらせや性的暴行の多い業界は、建設、飲食業などのホスピタリティーは、園芸、清掃、小売りなどです。加害者は上司やマネジャーが最も多くなりました。
職場での性的嫌がらせなどを通報した女性はその後、いじめや減給、強制送還や雇用契約の終了などの脅しを受けています。
オーストラリアにおける移民や難民の女性に対する性的嫌がらせを調べた、メルボルン大学のマリー・セグレイブ教授によると、ほとんどの女性たちは虐待そのものよりも仕事を失うリスクのほうが、自分の安全を脅かすものだと考えています。
経済的な安全や滞在資格を失うのではないかという恐れから、多くの女性は虐待を通報するのではなく、自分で「管理」しようとするといいます。
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SBS Examines: オーストラリアの職場、移民女性にとって安全な場所?
SBS Japanese
26/11/202409:07
職場での女性の安全を確保するために政府やオーストラリア人権委員会が法律面で取り組みを行っていますが、セグレイブ教授は、これらは問題の解決に役立つものの、職場の安全に対して万能な解決策はない、と指摘します。
「安全についての女性のさまざまな経験を考える、より複雑な取り組みが必要です。女性を支援するため、そして安全を確立するためのさまざまな考え方を持つことが必要です」(セグレイブ教授)。
性的嫌がらせや性的暴行について、もしあなたやあなたの知っている人が話をしたいと思っている場合は、1800RESPECT 、または1800 737 732 に電話してください。ウェブサイト 1800respect.org.auでも情報が得られます。
日本語での通訳サービスが必要な方は、無料の通訳サービスTIS(電話1800 131 450)に電話し、「ジャパニーズ・プリーズ」と伝え、日本語の通訳者に電話をつないでもらってください。命が危険にさらされている場合は、トリプルオー、000に電話しましょう。
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