「W杯のチケットを取れる最大のチャンス」チャイニーズ・タイペイ 大友麻衣子コーチ

Japanese Goal Keeper coach Chinese Taipei Women's National Team

Japanese goal keeper coach, Maiko Ohtomo has been with the Chinese Taipei Women's National Team since 2019 Source: Chinese Taipei Football Association (CTFA)

今月20日から、インドを舞台に開催されるサッカーのAFC女子アジアカップ。今大会、2008年以来14年ぶりのアジアカップ出場を果たすチャイニーズ・タイペイの代表チームで、ゴールキーパーコーチを務める、大友麻衣子さんに話を伺いました。


1月20日から、インドを舞台に開催されるサッカーのAFC女子アジアカップ。2023年にオーストラリアとニュージーランドで行われるFIFA女子ワールドカップへの出場権がかかる大事な大会です。

アジアカップ参戦国は従来8チームでしたが、今大会から12チームへ拡大。開催国のオーストラリアを除いた5つのアジアチームがワールドカップの出場権を獲得し、それに次ぐ2チームが大陸間プレーオフに進出します。これにより、これまでワールドカップに届くことができなかったチームにもチャンスがやってくるのが、9日後に控えた2022年アジアカップです。
2008年以来14年ぶりのアジアカップ出場を果たすチャイニーズ・タイペイの代表チームで、ゴールキーパーコーチを務める、大友麻衣子さん。

日本サッカー協会、JFAの海外派遣指導者として2019年から台湾で指導を行っています。

14年ぶりの大会出場について聞いてみると、スタッフや代表チームには「あまり現実味」がないと説明し、現在行っている長期合宿も、仕事や学校などの理由で、参加できない選手もおり、頑張ってはいるものの、チームとしてのまとまりはまだ「未完成」であると話します。

台湾でサッカーは他国と比べると人気がなく、大友さんは、いかに日本の環境が整っているのかを、実感できたと言います。
女子サッカーといえば、2011年になでしこジャパンがワールドカップで優勝。続く2015年では2位とアジアの強さを見せることができましたが、2019年の大会ではアジア勢がベスト8まで駒を進めることはできませんでした。これを受け、アジアサッカー連盟は女子サッカーの底上げを公言してきましたが、台湾のように、女子サッカーがまだまだマイナーな国が多いのも現状です。

日本や韓国、オーストラリアなどでは、自国の女子リーグが確立され、多くの選手が海外でプレイするようになった一方で、台湾のように、アジアには、まだ多くの地域や国で、女子サッカーが受け入れられておらず、アジアと欧米の差はもとより、アジア内における差も課題となっています。

台湾の女子チームについて大友さんは、競技人口が少ないため、選手自体が「代表の価値をわかっていない」と説明し、選手の保護者からは「代表よりも仕事」といった意見が聞こえるとも話します。

しかし、今大会、台湾では「W杯のチケットを取れる最大のチャンス」と注目されており、たとえ優勝ができなくても、ワールドカップのチケットを獲得することができれば、台湾のサッカーが多いに盛り上がると期待を寄せています。

台湾で指導をする上での言葉の壁、そしてサッカーに関わる女性に対するメッセージなどは、音声インタビューからどうぞ
2022年AFC女子アジアカップは1月20日から2月6日開催。

チャイニーズ・タイペイは、1月20日に開幕戦を中国と戦います。

一方でなでしこジャパンは21日、初戦をミャンマーと、オーストラリアのマチルダズは同日インドネシアと戦います。

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