日本女子サッカー、なでしこリーグで9年間プレイし、19歳のときには日本代表に選出した経験を持つ、プロサッカー選手の田中景子さん。
第2のサッカー人生を歩むため、覚悟を決めてオーストラリアに飛び込んできたのが2020年1月。しかしリーグ開幕と同時に、新型コロナウイルスによるロックダウン。1試合もプレイすることなく、自粛生活に突入してしまいました。
ハイライト
- ロックタウンで一時落ち込んだものの、すぐに気持ちを切り替えた
- 「私らしい動画」で日本の技術を伝えたい
- 目指すは1部リーグへの昇格
「サッカーができない」、「サッカーをするために来たのに」と当初はとても落ち込んだそうですが、すぐに気持ちを切り替えて、ロックダウンが開けたときのことを念頭に、練習に励み、活動することを決意。
「覚悟して日本での仕事もサッカーも辞めて飛び込んできたので、ここでどうにか生き残ろうと思いました」
自分ができることはなにかと考え、たどり着いた答え、それはもちろんサッカーでした。
ロックダウン期間中はあらゆる層の選手がサッカーのスキル動画をあげ、自主トレをすると同時に、自粛によりサッカーができなくなってしまった子どもたちへ向けて刺激を発信していました。
「私らしい動画を作りたい」と思った田中さんは、「せっかくオーストラリアにいるので」と、英語で発信することを決意。
オーストラリアのサッカーには力強さ、パワー、そしてスピードがある一方、日本はスキル重視のパスサッカー。そんな日本のスキルを動画を通して伝えたいと、現在でも投稿を続けています。
動画を見て、実際にスキルにチャレンジしたというローカルの子どもたちから、動画付きで連絡をもらうようになり、さらなるモチベーションにつながっていると語ります。
コロナ禍を、前向きに突き進んだ田中さんは、来シーズン、ナショナル・プレミア・リーグの『グレイズビル・レイビンズ』との契約を獲得。目標は1部リーグへの昇格。オーストラリアでのチャレンジ2年目に突入です。
インタビューではオーストラリアと日本のサッカーの違いなどについても聞いてみました。
LISTEN TO
第2のサッカー人生を歩むため来豪 田中景子選手
SBS Japanese
24/11/202011:24