今年11月に行われるアメリカの大統領選挙が近づくなか、大量のミスインフォメーション(誤った情報)とディスインフォメーション(意図的に流される虚偽情報)がオンラインで拡散されています。
ミスインフォメーションそしてディスインフォメーションとはなんでしょうか?どうやって特定できるのでしょうか。
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SBS Examines: ミスインフォメーションとディスインフォメーション
SBS Japanese
17/09/202406:05
デジタルメディアの専門家、クイーンズランド工科大学のティモシー・グラハム准教授はこう語ります。
「ミスインフォメーションとは、その情報が誤っていることを認識しないままに、個人や組織などが発信する誤った主張や誤ったコンテントのことです」
「ディスインフォメーションとは、その情報を拡散している個人や組織が、情報が間違っていることを知りながら拡散しています」、「何らかの利益を得ようとするため」かもしれません。
しかし、オンライン上の情報も正誤を見極めるのは難しい作業です。とりわけ事実が一部分だけ切り離されて別の文脈で使われる場合です。
「これは正しい情報の一部分だけが、あらゆる場所であらゆる目的に使われ、誤った情報として広がったり、誤って解釈されたりします」(グラハム准教授)
オンライン上で誤った情報の拡散を防ぐのは簡単ではありません。しかし、わたしたち個人にも毎日できることがあるとグラハム准教授は語ります。
「自分が本当にシェアしたい情報であるかどうかを自分に問いかけてください。ひょっとしたらその情報の裏には、あまりよくない意図が隠されているかもしれません。」
「情報元はどこでしょうか。どこから発信された情報でしょうか?」
「団結し、積極的に行動していくことから始まります。一人ではできることは限られますが、多くの人が同じ方向を向いて状況を変えることに取り組めば話は別です」
「実際に状況を変えようと取り組むこと、それこそが大切な鍵となります」。
SBS Examines による今回のエピソードでは、 「ミスインフォメーション」と「ディスインフォメーション」という言葉についてその歴史や意味を探り、オンライン上で誤った情報が拡散されるのをどう防げるのかについて考察しました。
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