クイーンズランド州に住むジョンさんは SBS Examines に対し、自分が生活に困窮するようになってから、移民や州を越えた引っ越しなどに対する自分の見方がそれまでと大きく変わったことにショックを受けたと語りました。
「自分はもともと都市部で育ち、多文化主義の恩恵をあらゆるところで受けました。ですが、今はそれほど恩恵を感じません」
地方部に住むジョンさんは住む部屋を探そうとするとき、ワーキングホリデービザの延長を目指す人たちとの競争になったといいます。
「自分が高い値段を提示できず、他の人たちと住居をシェアできなければ、もう運がなかった、そこまでです」
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SBS Examines: 生活コスト高、多文化社会の分断につながる?
SBS Japanese
28/08/202408:01
ジョンさんのように感じる人は他にもいます。
オーストラリア社会の結束について調査するスカンロン・インスティチュート(Scanlon Institute)による調査では、生活に困窮している人は、測定される対象の大半で指数が低くなりました。
「彼らは、自分が社会やコミュニティーの一員であるとつながりを感じる程度が周りより低く、政府に対する信頼も周りと比べて低い傾向があります。また他人を信用する程度も周りと比べてやや低く、非常に孤立していると感じることが多々あることが示されました。」(アンセア・ハンコックスCEO)
「さらに彼らは、オーストラリアでの生活はおそらく今後も良くならないと考えており、移民のよって生まれる多様性がオーストラリアを強くすることはおそらくないと感じていることも分かりました。」
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シドニーで富裕層が多く住むノーザンビーチズのコミュニティーリーダー、レイチェル・リーヤ・ジャクソンさんは、経済的に貧しい人とそうでない人の間で格差が広がっていることを目にし、人々をつなげる取り組みを始めました。
「ここにも貧困があり、多くのニーズそして孤立があります。つながりを断たれた人は孤独です。そして私自身が孤独を知っています」
「結局のところ、コミュニティーはわたしたちが誰であるか、という強さです。だからこそわたしたちは団結し、助け合わなければなりません」
SBS Examines による今回のエピソードでは、生活コストの上昇がいかにして多文化コミュニティーを分断しているかについて考察しました。
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