馬と共に駆け抜けた元ジョッキー・川上鉱介さんが語る「オーストラリア競馬の魅力」とは

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Credit: Kosuke Kawakami

「国を止めるレース」みなさんはこの言葉、聞いたことはありますか? メルボルンで毎年11月に行われる「メルボルンカップ」を形容した言葉です。


今年ももうすぐ開催されるメルボルンカップに先立って、オーストラリアでジョッキーとして活躍してきた川上鉱介さんから、オーストラリア競馬の魅力や、ジョッキー時代のお話などを聞いてみました。

Kosuke Kawakami
Credit: Kosuke Kawakami
動物アレルギーでありながら、小さい頃から馬が大好きだった川上さん。
「馬に携わるお仕事がしたい」そんな想いとともに、18歳の頃オーストラリアに渡りました。

オーストラリアの競馬の魅力は、「社交」を楽しみに来ている人が多いということ。
ドレスアップした方たちが、交流を深めながら競馬を楽しんだり、特に田舎の競馬場では、家族連れでピクニックをしながら楽しめるところだと語ります。
SG MELBOURNE CUP racegoers
Racegoers are seen cheering in race 10, the MSS Security Sprint during Melbourne Cup Day, at Flemington Racecourse, Melbourne, Tuesday, November 2, 2021. Source: AAP / JAMES ROSS/AAPIMAGE
その中でも、昔からオーストラリアの人々に愛されてきた「メルボルンカップ」。
「国民が手を止めてレースに見入る」という事は世界的にも珍しく、メルボルンカップの魅力を物語っているんだそうです。

一方で、近年は競馬を巡る意見が分かれる面もありますが、川上さんは、実際に競走馬たちに携わっている人々は、現役馬だけでなく引退競走馬のケアまで、常に馬を大切にしていると話します。その辺りも含めて競馬を見てほしいと教えてくれました。

Horses and jockeys competing in a jumps racing.
Copy Right: Kosuke Kawakami

川上さんのお話を聞いていると、オーストラリアの競馬は、競走馬たちが繰り広げる手に汗握るハイスピードなレースはもちろん、ここちよい初夏の太陽のした、人々が社交を楽しむ「人と人の繋がり」が大きな魅力ということ。そしてコミュニティに根付いて大切にされてきたからこそ「国を止めるレース」のニックネームまでついたんだな、ということが伝わりました。

メルボルンカップは11月5日に開催されます。

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