オーストラリアのふるさとカウラと歩む、80年前に思い馳せ 岡紀子

Noriko Oka and the book cover of 'Barbed Wire and Cherry Blossoms' by Dr Anita Heiss

The book cover of the Japanese version of 'Barbed Wire and Cherry Blossoms' written by Dr Anita Heiss, and the Japanese translator Noriko Oka Credit: Feature Communications

日本人捕虜の脱走事件が起きたカウラ。事件当時を舞台にしたオーストラリアの小説「Barbed Wire and Cherry Blossoms(鉄条網と桜)」(アニタ・ヘイス博士著)が6月、カウラ事件から80年となるのを記念し、日本語に翻訳されました。翻訳者の岡紀子(おか・のりこ)さんにお話を聞きました。


岡さんは、日本の成蹊高校とニューサウスウェールズ州のカウラ高校の間で50年以上続く交換留学プログラムに1970年代に参加しました。教師だった父親は成蹊高校でこのプログラムを担当した初代のコーディネーターです。

日本人捕虜だった人と実際に接した経験から、彼らが歳を重ねた後の姿しか頭になかったという岡さん。ヘイス博士の小説を読み、20代の若者として描かれている日本人捕虜の姿、生き生きとした姿を新鮮に感じました。

ぜひカウラを訪れ、「一人の人間同士という小さな目と、戦争や歴史という大きな目の両方で見てほしい」と語ります。
人口およそ1万2600人のカウラ・シャイア・カウンシルですが、これまでに日本人留学生を受け入れた家庭や逆に子どもを日本に送った家庭、その知り合いや近隣住民など、日本との接点を持つ人が多くいます。

「カウラではぜひ彼らと話してみて下さい。シャイな方も多いですが、いろいろと話してくれます」(岡さん)。

インタビューでは岡さんに、ヘイス博士の小説を翻訳することになったきっかけや、50年以上続く交換留学プログラム、カウラへの思いなどについて聞きました。

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