キーポイント
- ブッシュウォーキングは身体と心の健康を増進する
- ブッシュウォーキングは危険の少ないアクティビティですが、ある程度の計画が必要
- 適切なトレイルや具体的なアドバイスを見つけるためのリソースがすぐ手に入る
- ナショナル・グレーディング・システムで、自分の能力に合ったコースを見つけることができる
自然の中を歩く利点
ブッシュウォーキングは、オーストラリアのユニークで多様な自然を探索するのに最適な方法ですが、利点はそれだけにとどまりません。
傾斜を上り下りするため、心臓血管の健康や体力にとてもよいほか、メンタルヘルス、さらにはブッシュウォーキングは一般的に、他の人と一緒に行うため、社交なアクティビティであると、ウォーキングSAのエグゼクティブ・ディレクター、ヘレン・ドノバンさんは語ります。
自然の中に身を置くと、ストレスが減り、気分も良くなります
ウォーキングを計画する
ブッシュウォーキングは一般的に非常にリスクの低いアクティビティですが、計画を立てることで潜在的なリスクをかなり軽減することができます。
ブッシュウォーキング・リーダーシップSAのボードメンバーであるアンドリュー・ゴーバンさんは、ブッシュウォーキングをする「時期」を考えるようアドバイスしています。
「夏にアウトバックを歩くことを選択する人がよくいますが、それはベストな時期とは言えません。なぜなら、とても暑く、また得られるサービスがとても限られているからです。真冬のビクトリア・アルプスや山岳地帯も、非常に寒くなるため、最適な時期ではありません」
Woodland path, QLD Source: GettyIages/georgeclerk
トレイルを選ぶ
オーストラリアには500を超える国立公園があります。海岸線から奥深いアウトバックまで、その規模もさまざまで、あらゆるブッシュウォーキングを体験し、チャレンジすることができます。
しかし重要なのは、その土地の状況を調べ、自分のレベルを考慮することであると、ドノバンさんは言います。
よくある危険のひとつは、自分の体力や経験のレベルに合わないトレイルを選んでしまうことです
多くの国立公園では、詳細な地図を提供しています。は、自分の能力に応じて適切なウォーキングを計画するための第一ステップとなる素晴らしいツールです。
他の人に知らせる
「どこに行くのか、いつ行くのか、いつ戻るのか、連絡先を必ず誰かに知らせてください」とゴーバンさんは言います。
また数日間ウォーキングをする場合、公園によってはチェックインが必要なこともあります。
Source: Getty Images/mihailomilovanovic
持ち物
遠隔地を訪れる場合、万が一のために、十分な水と食料、そして救急箱を必ず携帯してください。
ブッシュウォーキングに必要な持ち物については、アウトドア・カウンシル・オーストラリアやブッシュウォーキング・リーダーシップ・サウスオーストラリアなどの団体が、アドバイスを行っているほか、小売店でもウォーキングに最適な衣服や装備についてのアドバイスを提供しています。
トラブル時の対応
緊急時には、000に電話してください。しかし残念ながら、携帯電話が通じるとは限りません。
「遠隔地では特定のプロバイダーのみ利用できるので、自分が行こうとしている地域でプロバイダーが使えるかどうかを調べることが本当に重要です」とゴーバンさんは言います。
「谷間にいる場合、電波がないかもしれません」
遠隔地でブッシュウォーキングをする場合は、国立公園や警察署で「パーソナルロケータービーコン」を借りることができます。
そして、もし迷子になったら、見つけてもらえる可能性を高めるために、「コースを戻る」よう、ゴーバンさんは言います。
また重要なのは、一人でブッシュウォーキングをしないことです。
「多くの場合、人は失敗する可能性について考えないものです」
落下したり、道に迷ったりすることは多々あるので、少なくとも、もう一人を連れて出かけることで、万が一事故が発生したときに助けを呼びにいくことができます
Blue Gum Forest, Blue Mountains National Park, NSW Source: Auscape/Universal Images Group via Getty Images
グループに参加する
ブッシュウォーキング・クラブは、地域の状況や危険性、持ち物や見どころを熟知しています。
また、「ファースト・ハイク・プロジェクト」のような全国の素晴らしいブッシュウォーキングの取り組みにもアクセスできます。ボランティアのグループによって西オーストラリア州で設立されたファースト・ハイクは、難民や移民の若者にブッシュウォーキングの楽しさを紹介するため、メルボルン、キャンベラ、シドニー、ブリスベンにまで拡大しました。
「このアイデアは、彼らを自然の中に連れ出し、歓迎して、いつでも安全であることを保証するもの」であると、西オーストラリア州コーディネーターのルイーズ・ヨルゲンセンさんは、語ります。
初心者のブッシュウォーカーにとって、その効果は絶大です。
「アフガニスタン出身の女子学生から、『連れて行ってくれてありがとう、オーストラリアに来てから初めて家族なしで外に出たわ』と言われると、私たちも心が温まります」
ブッシュウォーカーのためのリソース
火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!