カンファレンスに出席した1人、布施知子さんは、日本を代表する折り紙作家です。同じパーツを無数に組み合わせて作る、ユニット折り紙作品を手がけてきました。
60歳になるまでユニット折り紙の本を書くことを仕事にしてきた布施さんは、60歳を迎えてからは折り紙の空間展示に力を注ぐようになりました。
Orochi by Tomoko Fuse Credit: C.Capurro
Helices from Trapezium A, Helices from Trapezium B, Tomoko Fuse Credit: C.Capurro
折り紙研究者の前川淳さんは、折り紙の研究と創作を両立し、日本折紙学会の運営も行っています。
「例えば作品を作るときに創作という面と発見という面があるんですよね」「創作よりも今、僕自身が興味が強いのはそっちの発見的なもので、数学の定理を発見するように、新しい折り紙が見つけられたらなというふうに私自身は思っています」(前川さん)
早稲田大学教授の岩瀬英治さんは、折り紙の構造を活用した伸縮電子デバイスの研究を行っています。
「例えばある方向には硬いんだけど、ある方向には柔らかいって、これ1つの材料でやるのは難しかったりするんですね。それが折り紙でやるとできたりもする」(岩瀬さん)
折り紙作家の萩原元さんは、オーストラリアに長く在住していた経験から、オーストラリアの動物作品などを多数創作しています。
Works of Gen Hagiwara Credit: Steven Casey
布施さんと萩原さんは、7月20日〜7月21日にメルボルン折り紙グループとスウィンバーン工科大学が主催した折り紙コンベンション、にゲストとして参加し、参加者と交流しました。
Giant Origami (Gen Hagiwara is the second one from the left) Credit: Steven Casey
折り紙は形を変えながら、様々な分野で活用方法が探究されています。
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