「目指すはブリスベン五輪」 鬼頭サニー君 水泳全国大会で金4個

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10 year old Sunny Kito, wins 4 gold medals at swimming nationals Credit: Yumi Oba

「キングオブスイミング」と称される花形種目、個人メドレーでは、2位と6秒37という大差をつけて優勝。目標は「ブリスベン・オリンピック(2032年)」です。


小中高生を対象にしたスポーツの全国大会、『スクール・スポーツ・チャンピオンシップ』。

サッカーやラグビーなどのチームスポーツから、水泳やマラソンなどの個人スポーツまで、全19スポーツにおける、オーストラリアのトップを決める戦いが7月から11月にかけて開催されています。

水泳大国オーストラリアが注目すべき、スイミングの全国大会は8月、ブリスベンで開催されました。

シドニー在住の鬼頭サニー君(10歳)は、この全国の舞台で5種目に出場。うち4種目で金メダルを獲得するという快挙を成し遂げました。
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Credit: Kanae Kito
オーストラリア生まれのサニー君は、水泳コーチである父と元水泳選手である母のもと生まれ、幼いころから水泳に励んでおり、お兄さんもお姉さんもオーストラリアのトップレベルで戦う、水泳一家の末っ子です。

このほど金メダルを獲得したのは50メートル平泳ぎ、100メートル平泳ぎ、200メートル個人メドレーと4x50メートルメドレーリレーの4種目。

この4種目の中でも一番良かったのは個人メドレーであると語るサニー君。

それは「キングオブスイミング」と称される花形種目で、2位と6秒37という大差をつけて優勝したからです。

また得意とする100メートルの平泳ぎでは、全国の舞台でパーソナルベストを6秒も縮め、2位と6秒93の差で優勝しました。
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Credit: Kanae Kito
全国は今回が初めてであったサニー君。「緊張した、怖かった」と振り返ります。

普段はほんわかした性格であるサニー君は、試合会場に着いてもおしゃべりばかりして、他の選手と比べてもかなりリラックスしているという、母親のカナエさん。

しかしレース間際になると、いっきに集中力が高まり、別人のようになると話します。

「ブロックの上でスイッチオンする」と話すサニー君。

子どもたちの睡眠と食事の管理は徹底しているというカナエさんは、今年コロナやインフルエンザ、風邪に特に気をつけてたと言います。

スクール・スポーツ・チャンピオンシップまでにたどり着くには、学校内の大会、ゾーン、リージョナル、ステイトの試合を勝ち上がって行く必要があるため、体調不良を理由にそのひとつでも参加ができないと、全国への夢はそこで終わってしまいます。

家族全員で、全国行きを支えてもらったサニー君。

将来の夢は『ブリスベン五輪』と迷わず教えてくれました。

2032年の大会の頃にサニー君は20歳。10年後の夢に向けてまずは1年目の目標を達成したと言います。

サニー君とカナエさんのフルインタビューは下記から。
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「目指すはブリスベン五輪」 鬼頭サニー君 水泳全国大会で金4個

08:49
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