12月7日、国際オリンピック委員会(IOC)は、2024年パリ五輪の新競技に「ブレイキン」を採用したことを発表しました。一般的には「ブレイクダンス」として知られる、このダンススポーツは、1970年代にニューヨークで発祥したと言われるストリートダンスのひとつ。IOCは若者へのアピールに繫がるもの、さらには男女平等の実現に役立つ種目を優先すると掲げてきました。
ハイライト
- 2024年のパリ五輪で正式種目入りしたブレイクダンス
- 2020年の世界大会には日本の姉弟が参戦し、弟のShigekixが最年少優勝
- パリ五輪では姉弟参戦の可能性も
4年後のパリ五輪で初めてお披露目されるブレイキンにおいて、最も金メダルに近いと言われるのが、日本のShigekixこと半井重幸さんです。
Shigekixさんは今回の発表の約1週間前にRed Bull BC ワールドチャンピオンシップで、見事最年少優勝を果たした、今世界が注目するダンサーです。18歳という若さで、今回チャンピオンベルトを手にしたShigekixさんですが、実は3年前の2017年には最年少エントリーとして同舞台に立っています。大会を優勝したMenno(オランダ)に準決勝で敗れるものの、この若きブレイカーは強烈な印象を世界の舞台で残しました。
2020 Red Bull BC One World Champion Source: Shigekix
今年はコロナ禍で大会の開催が危ぶまれたものの、厳重体制が敷かれたオランダのザルツブルクで開催。度重なるPCR検査に隔離などを経て、ようやく立った舞台は無観客。
本来は観客からエネルギーを得て、それをダンスとしてアウトプットしているというShigekixさんは、そのエレメントがひとつ欠けるため、いつも以上にその時にDJがかける音楽にフォーカスしたと語ります。
ホテル隔離から決勝まで、Shigekixsさんの大会のジャーニーは下記動画から:
15歳で初出場したさいと、今回の大会での違いは、今回は「優勝しにいったこと」と語ります。
15歳で出場したさいは、憧れの舞台でダンスを披露できるということの印象の方が大きかったと述べ、今回は「新たなフェーズであった」と振り返ります。
「(ブレイキンを)始めた当時から目標にしていた舞台なので、最年少として優勝することができ、とても嬉しいです」
実は今回の舞台には、姉で、同じくブレイクダンサーとして女子の同大会に出場したAyaneさんもいました。Ayanesさんは惜しくも準決勝で、同大会を優勝したKastet(ロシア)に敗れていますが、姉弟での五輪参戦も大いにあると述べています。
2018年のユース五輪で、初めてブレイキンが正式種目入りを果たしたさいは、日本代表としてその舞台に立ったShigekixさん。
銀メダルを獲得した当初から、オリンピックの舞台を意識するようになり、今回の正式種目入りを大変喜んでいると語ります。
ポッドキャストでは五輪種目として、どうブレイキンが展開され、ジャッジされるのかなど、詳しく聞いてみました。
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ブレイクダンス世界チャンピオンShigekix
SBS Japanese
29/12/202013:59
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