DV被害に遭った移民女性の通訳を担当し、その傷の大きさを目の当たりにする通訳者からは、自分たち通訳に対するサポートが十分でないとの声が聞かれます。
さらに、英語に不自由なDV被害者に適切な通訳がつかないことで、被害者の声が埋もれてしまい、一方に偏った情報が法廷で審理されるケースが懸念されています。
非営利団体Women's Legal Serviceの調査によると、メルボルンのマジストレートコートが取り扱った昨年のDV事件で、事実に反し、暴力の加害者だとされた被害者女性が32人もいました。このうち半数が英語を話さない国で生まれた人でした。
通訳する側も難しい立場にあります。作業時間が限られ、DV事件などを担当する際のトレーニングなどが十分でありません。
また、プロとしての通訳者の仕事の質を管理することも難しく、通訳をしながら個人的なアドバイスをするなど、不適切な行為をしている通訳もいるといいます。
詳しくは写真をクリックして音声リポートをどうぞ。
知り合いがDV被害を受けている場合は、1800RESPECT (1800 737 732)に電話できます。または、ウェブサイト で情報を集めることができます。緊急時の連絡先は「000」(救急、消防、警察)です。