ハイライト
- オーストラリアは自分のアイデンティを隠すことなく、誇りを持てる国
- 電通によると、日本のLGBTの65.1%がカミングアウトしていないと回答
- 動画を通じて自分の性について悩んでいる人に勇気を与えたい
来豪4年目を迎えるShunny(シュニー)さんは、メルボルンでパートナーのメイソンさんと一生ともに過ごすことを決断してからは、自分のことを隠すことなく、赤裸々に語ろうと、自身のユーチューブチャンネルで、カミングアウト。その後もLGBTQIの立場からさまざまなコンテンツを発信してきました。
「ためらいはありました、でも1人でも多く悩んでいる人に見てもらいたかったんです」
ユーチューブチャンネル開設から、1年弱となりますが、Shunnyさんの投稿には、自身のセクシャル・マイノリティについて悩んでいる方から、「勇気をもらった」「親にカミングアウトするきっかけになった」と、多くの反響を呼んでいます。
Shunnyさんが自身の性について気づき始めたのは高校卒業後のことだったと言います。親にはカミングアウトできた一方で、「日本はオープンにしずらい環境を作っている」と語ります。
電通が実施した「LGBTリサーチ2018」によると、LGBTという言葉の認知度は68.5%(2015年は37.6%)に上昇しているものの、LGBTの65.1%が自分のセクシュアリティについて誰にも話したことがないと回答し、2015年から8.3%も増加しています。主な理由は「必要性を感じなかった」(49.0%)、次いで「差別されたくなかった」(43.5%)となっています。
しかし現在のパートナー、メイソンさんと出会い、またオーストラリアという国に惹かれ来豪してからは、心境に変化が。
オーストラリアは「一言にいってオープン」だと語るShunnyさんは、来豪して初めて、アイデンティを隠すことなく、自信を持てるようになった、「自分は自分である」ということに誇りを持てるようになったと語ります。
Shunnyさんが発信しているのは、LGBTQIのことだけではありません。本業はバリスタ/レストランマネージャーであるというShunnyさんは、メルボルンのカフェカルチャーやホスピタリティについても発信しており、海外旅行ができない今は、メルボルンの魅力を世界に発信したいと述べています。この他にも海外生活や国際恋愛からの永住権取得、英語の勉強法など、幅広いトピックを発信しており、LGBTQIの方を勇気づけるだけでなく、今後オーストラリアへの留学やワーホリを検討している方にとっても貴重でリアルな情報提供をしており、多くの反響が寄せられています。
Shunny is also a barista and restaurant manager in Melbourne Source: Shunny
今後もLGBTQIの方たちを勇気づけるような動画や情報を発信したいと語るShunnyさん。
「悩んでいる方、シェアできず、片隅で生活している人はたくさんいるんです。そういう人たちに勇気を与えたいです」
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2月19日に開幕したシドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディグラ。その目玉イベントである、マルディグラのパレードで、SBSはオフィシャルブロードキャストパートナーを務めます。
では午後6時から、とでは午後7時半からの放送となっています。またSBSOn Demandのストリーミングはジオブロックが解除されるため、世界どこからでも見ることが可能となります。ぜひ日本にお住まいの友人や家族に、この世界最大規模のパレードをご紹介ください。
火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!