先進7ヵ国首脳会議G7サミットに、ゲストとして参加したスコット・モリソン首相は、13日、菅義偉首相と会談。
昨年の11月以来となる会談では、日本とオーストラリアの共通の価値観や緊密な関係、パリ協定の目標を達成するためのコミットメント、脱炭素化へ向けた両国のパートナーシップなどを確認しました。
両首脳は、温室効果ガスの排出量を削減すると同時に、経済成長と雇用創出を確保するためには、技術主導の対応が不可欠であるとの意思を共有。低排出ガスの液化天然ガス(LNG)生産をはじめ、クリーン燃料のアンモニア、クリーン水素、二酸化炭素回収・貯留技術など、ネット・ゼロ・エミッションへの移行を促進するイニシアティブを共同で支援することで一致しました。
菅首相は、2050年までにネット・ゼロ・エミッションに移行することを再確認した一方で、モリソン首相は「可能な限り早期に、できれば2050年までに達成する」と、具体的な期限を正式に約束することは控えました。
また1時間に及んだ会談では「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を深めるほか、中国がオーストラリア産食品に輸入制限をかけるなどといった経済的威圧についても強く反対していくことで同意。引き続き日米豪印4カ国「クアッド」やASEANを通じて、協力していくことを確認しました。
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