NHKの報道によると、1月9日の午前9時時点、石川県で180人の死亡、120人の安否不明、重軽傷者は565人となっています。8日の時点では安否不明者は281人でしたが、それから情報が集まり120人まで減っています。
気温の下がるなか、被災者が暮らす避難所では、衛生面が心配されています。避難所で、避難所環境のアセスメント、医療サービスを行う大阪赤十字病院の医師、山崎順久(ヤマザキノブヒサ)さんは、「今回の地震の特徴として、水が使えない・下水が使えないということで、衛生面を心配しています。特にトイレなどの衛生環境が非常にわるいので、感染症の拡大が懸念されています」とSBS World Newsに話しました。
Wajima after the fire. It snowing on the rubble Credit: SBS/Aaron Fernandes
宮城県警察機動隊の隊長、海老田忠宏さんは、輪島市の火事で焼け落ちた住宅にいたであろうという情報をもとに、行方不明者の捜索を続けています。
Tadahiro Ebita Credit: SBS/Aaron Fernandes
土を少しづつよけながらなのですが、すぐに雪に埋まってしまい、なかなかすすめません。海老田忠宏さん
指がかじかみ、感覚のなくなるなかの捜索だと話します。
また、火事で焼け落ちた住宅での捜索は、困難だとも話しました。
「初めに、家のあった一面を捜索します。その後で、今回のように二階建ての住宅が潰れたばあいには、二階のあったあとを捜索したのにまた、一階部分を(深く掘って)再度捜索する必要があります。」
A destroyed heritage building in Wajima Credit: SBS/Aaron Fernandes
海老田さんは、住民からその状況を聞いていました。「最初は地震で、かなりの損壊がありましたが、まだ他の地域と同様の状態だったと聞きました。ある建物の火事が、あとから広まったそうです」
海老田さんは、東日本大震災を警察官として経験しています。
その時に、全国の警察から支援していただきました。そのときの恩返しという強い気持ちを持ってこの現場に来ています海老田忠宏さん
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