心臓発作の兆候に早く気づき、治療を受ければ、完全に回復する可能性が高くなります。
キーポイント:
- 心臓発作の兆候は人によって異なる
- 自分、または他の人が心臓発作を起こしていると思ったら迷わず000に電話
- 心臓発作を防ぐには健康的なライフスタイルを送ることが重要
健康的な生活をしていれば心臓発作を起こす可能性は低くなりますが、万が一起きたときに素早く行動できるように、その前兆、またはサインを覚えておくことが重要です。
心臓発作を起こすとどうなるのでしょうか?
「心臓の筋肉に栄養を供給している主要な動脈が狭くなったり詰まったりして、心臓の筋肉に十分な酸素や他の栄養が行き渡らなくなると、心臓はその状態では生きていけなくなります」と話すのは、オーストラリア心臓財団の心臓専門医ギャリー・ジェニングス氏。
現在のでは、45歳以上、特に心臓病の家族歴がある場合は、リスクを評価するために医師の心臓健康診断を受けることを推奨しています。
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危険因子とは?
高血圧
と、心臓や動脈に負担がかかる可能性があります。しかし、これは治療することができますので、定期的に医師の診察を受けて血圧をチェックしましょう。
Woman patient and doctor checking blood pressure Source: Getty Images/Terry Vine
高コレステロール
不健康な食事と糖尿病
運動不足
運動不足や長時間座った体勢でいることは、心臓の健康によくなく、医療専門家は毎日30分程度の運動を推奨しています。心臓専門医のギャリー・ジェニンズ氏は、ウォーキングから始めることを勧めています。
現代人の生活は、コンピューターの前で過ごすことが多く、また仕事や通勤時など、座りすぎと言え、心臓病やその他の病気に作用すると言えます
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喫煙
喫煙者は、心臓発作のリスクが高くなります。は心臓を守る最良の方法のひとつで、一度禁煙すれば、余分なリスクは軽減されます。
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社会的孤立とうつ病
社会的な支援ネットワークや家族、友人がいない人は、心臓疾患のリスクが高く、また、うつ病もその一因となる可能性があります。は、2週間以上落ち込んでいるようなら、医師、家族、または友人に相談することを勧めています。
あなたが変えることのできない危険因子
)は、年齢や家族歴、民族的背景など、私たちがコントロールできない危険因子についても説明しています。例えば、インド亜大陸の人々は、他の人々よりも心臓発作を起こすリスクが高いと言われています。
症状
不快感や胸の痛みを感じる
心臓発作の前兆は人によって異なりますが、まず気をつけたいのは胸の痛みです。突然、胸のあたりが締め付けられるような痛みを感じることがあります。
クイーンズランド循環器グループの循環器専門医ロブ・ペレル氏は、胸の痛みに注意するよう呼びかけています。
「急性心筋梗塞の場合、胸の痛みは激しく絶え間なく続きます。通常、胸の左側が痛みますが、もっと中心的な痛みもあります。痛みは顎から左腕に伝わります」とペレル氏は語ります。
腕、首、背中の違和感
上半身のさまざまな部位に違和感が広がることがあります。腕が重く感じたり、機能しなくなったりします。
息切れ
息切れの他、のどが詰まるような感覚、吐き気、冷や汗、めまいなどの症状が出ることがあります。
症状が出た場合どうする?
Ambulances Source: AAP Image/Bianca De Marchi
「救急隊員が到着したら、アスピリン(Aspirin)を処方してくれます。心臓発作の診断と治療が終わるまで、座って安静にし、心臓に余計な負担をかけないようにしなければなりません」とペレル氏は説明します。
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