キーポイント:
- 多くの金融会社はスモールビジネス・ローンを提供しているので、オファーを申請、または受け入れる前にまずは隠れたコストがないかを確認し、書類を準備する
- 家族経営のビジネスはオーストラリアの全企業のおよそ70%を占め、人口の半分以上に雇用を提供
- スモールビジネスはオーストラリアのGDPの約35%、労働力の44%を占める
オーストラリアでは、スモールビジネスは19人未満の従業員を雇用するベンチャーまたは企業として識別されており、そのほとんどがオーナーによって運営、いわゆるソールトレーダー(個人事業主)です。
しかし、新たなビジネスを計画する前に、まずはあなたにその資格があるかを確認する必要があります。オーストラリア政府は、自己破産した人や有罪判決を受けた人など、特定の人に対して事業を所有することを禁じています。
メルボルンを拠点にする専門サービス会社『ブルーロック』は、新たに起業する人に、財政や会計についてアドバイスを提供し、ビジネスを軌道に乗せるための実際的な支援をしています。
CEOブルース・マクファーレン氏は、ベンチャーを起業するには、いくつかの難しい質問を自門する必要があると言います。
例えば「ビジネスを通してどのような問題を解決しようとしているのか」、またはもうすでに既存するアイディアである場合、
「どのように違うのか」、さらには「自分のアイディアがより多くの人の注目を集め、お金をもたらすことができるのか」」など。
「どのようなビジネスのビジョンを持っているかがまずはスタート地点です。何をしたいのかを特定した後は、ビジネスを立ち上げるための法律やその他の条件を満たすことが必要となります」
Small business loans are easier to get for established ideas or if you want to open up a franchise. Source: Getty Images
アレクサンドラ・シンクレアさんは、陶芸スタジオ兼デザインストア『ポットディスペンサリー』のオーナーです。
彼女は1年ほど前にメルボルンで事業を開始。店舗のコンセプトは非常に明確でしたが、実際に実行するには数ヵ月かかりました。
多くの場合、スモールビジネスのオーナーは、すべて自分でやろうとしてしまうため、ビジネスの立ち上げに苦労します。中には、財政やロジスティクスの支援に関する知識がなく、ビジネスを期限内にオープンすることが難しくなってしまうかもしれません。
シンクレアさんは、 コースを通じて、ビジネスオーナーになるために必要な情報や支援を受けられるようになり、財政についても理解できるようになったと話します。
起業を考えている人は、少なくともコースを運営している人と一度話すことをお勧めします
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『アライド・リーガル』でディレクターを務めるラウル・クマー氏によると、近年のスタートアップやイノベーションの大半はテクノロジーをベースとしており、ビジネスベンチャーに関する情報が揃っている一方で、ビジネスを開始するために必要なテクノロジーの構築能力にかけている可能性があると言います。
「基本的な法的構造やビジネスベンチャーを運営する手段に関してはすぐに実施できる一方で、実際にベンチャーを実現し、開始することはとても複雑であります」
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スモールビジネスローン
大半の中小企業のオーナーは、ビジネスを始めるためにローンを選びますが、ビジネス特定のニーズを理解している貸し手を見つけることは、難しい場合もあります。
「精通した金融企業は、あなたに返済能力があるかを確認するため、ビジネスプランを求めるでしょう。どの企業もすぐにローンを利用できるわけはありません」とクマー氏は説明します。
そのため、ほとんどの中小企業は思い描いてた額よりも少なく提供される場合が多いと言います。
スモールビジネス向けのローンは、他のローンとは異なり、金利は予想よりも高くなる可能性があります。
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