1. 皮膚がん検査の予約をしましょう
サマー・ホリデーは、海や山にでかける絶好の機会です。
ですが、有害な紫外線を浴びる機会でもあります。皮膚科医は、曇りの日であっても、日光の害はあると話します。
Skin Health Instituteの、ローズマリー・ニクソン医師によると、「新しいシーズンの最初の日、または最初の週末に自分の肌をチェックして、新しい病変や変化を探すこと」ということです。
メラノーマは、新しい点状のシミでみつかることが多く、調べるのにいろいろな方法があるとのことです。
「ほくろが無い人は、自分でチェックすることで十分です。しかしそれ以外の人は、毎年GPに見せるべきです。」
Sydneysiders enjoy a sunny day at Bondi Beach. Source: AAP
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病理学者のニック・マスグレイブ博士は、スキンチェックは皮膚科医、皮膚がんクリニック、またはGPが行うことができ、「自己負担なしでスキン・チェックを、受けることができるオプションがあります」と述べています。
皮膚がんの病歴を持つ人は、毎年3,6,12か月ごとの、皮膚科医による経過観察が必要となります。
2. 子宮頚がん検診(Pap Smear)、最後に受けたのはいつですか?
2022年、新しい子宮頸がん検査がオーストラリアで可能となりました。セルフテストででき、より正確な結果を得ることができます。これは、Pap Smear という名前で知られる検査に代わるものです。
テッサ・キング医師(女性健康機関 Jean Hailes)によると、プライバシーの問題でテストを躊躇していた人にとっては、セルフテストは朗報だとしてます。
「特に、性的暴行を受けた女性、アボリジニそしてトレス海峡諸島民の女性は、検査が十分ではありません。文化的および言語的に多様なコミュニティの人々、障害を持って生活している人々、または過去に不愉快な経験をした人々、そしてLGBTIQの人々もです。」
It's important to keep track of when your last screening was. Source: Getty / Anchiy
手紙によるリマインダーは来ませんが、40~49歳、または75歳超の女性も受けることができます。
オーストラリアでは、COVID-19感染の報告が続いています。16歳以上の人々は、3回目のワクチン接種を行うよう勧められています。
4回目のブースター接種は、50歳以上の人々に勧められています。また、30歳から49歳の人々は、希望すれば接種を受けられます。
免疫不全疾患を持つ人は、5回目のブースター接種を受けることができます。
You can book your booster shot online. Source: Getty / Fly View Productions
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連邦政府保健省はまた、インフルエンザのワクチンが2023年の4月に接種可能となると発表しました。
6月から9月のインフルエンザ流行期間に備え、生後6か月以上であれば誰でも、予防接種をすることを推奨するとしています。
キング医師は、「家族によっては、病歴を話題にしたがらない」と話します。ですが、家族の病歴によって、健康診断・検査の頻度や、開始年齢が変わってくるとしています。
ですから、特にがんや脳梗塞などといった、病歴を理解することは重要なことです。
マスグレイブ医師は、メラノーマ、乳がん、大腸がんといった多くのがんは、遺伝要素が強いと話します。
「重要なメッセージは、バックグラウンドや性別に関係なく、待たずに行動することです」
「これらの継続的な検査を行うべきです。もし、いくつか行っていない検査があれば、いまがキャッチアップする時です」
キング医師はまた、「これらの検査を行うことができるがんは、多くの場合は進行が遅いです。ですから、これらの検査プログラムで早期に見つけることができれば、効果的に治療を行うことができます」と付け加えました。
保健省では、また心臓の検診も重要だと話します。オーストラリアでは、3分の1以上の人々が、高血圧であるためです。
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The Heart Foundation では、先住民は30歳以上、その他45歳以上の誰もが医師と心臓の定期的な検診をするべきだとしています。
コレステロールの検査は、5年ごとに検査しましょう。
キング医師は、糖尿病と心臓病の早期発見は、重篤になる可能性を下げるとしています。
「オーストラリアでは、現在およそ170万人が糖尿病を患っているとみられ、その半数は糖尿病を患っていることを自覚していません」
半年、または12か月ごとに歯科医の予約をし、歯および口腔検査をしましょう。
検眼医による眼の検査について、65歳以上は毎年、それ以外の方は3年ごとの検査をメディケアがカバーしています。
また、COVID-19のパンデミックを通して、メンタル・ヘルスがどうなっているか、気を付けて考えるべきです。
People with health concerns are encouraged to speak with their doctor. Source: Getty / SolStock
連邦政府は、メディケアによる心理学セッションの補助を、2023年から20回から10回に減らし、非難を受けました。今年、補助金を受けるには、GPと相談し、メンタル・ヘルス治療計画を取得します。
メンタル・ヘルス、精神衛生の面での助けが必要な場合は24時間電話が出来るライフライン、131114にご連絡ください。また、他のサービスとして自殺コールバック・サービス1300659467またはビヨンド・ブルー1300224636もあります。
日本語での会話が必要な場合は131450 翻訳・通訳サービスのTISナショナルに電話をしてから「ジャパニーズ」と伝えて日本語が通じるスタッフを通して適切な組織に繋いでもらうのが良いでしょう。
この記事は、一般的な情報を提供するものであり、医学的なアドバイスではありません。
読者個々の健康状態については、医師に相談してください。