ハイライト:
- ハイスクールは大きく分けて、公立、カトリック系、独立系の3つに分類される
- 学校の選択は成績だけでなく、他のことも考慮すべき
- オンラインツールを利用して、ハイスクールを比較したり、住んでいる地域の学校を探すことができる
- 校風が自分の価値観に合っているかどうかを確認する
オーストラリアでハイスクール(セカンダリースクール)を選ぶ際、その選択の多さに圧倒されてしまう人も少なくありません。
検討したいことが山ほどあり、ストレスを感じる人もいると話すのは、レイジング・チルドレン・ネットワークのディレクターを務めるデリック・マコーマック氏。
「例えば、自分たちの現実的なニーズ、個人的な価値観や好み、子どもの学力に関する希望に、学校がどのように合致しているかなどです」
グッド・エデュケーションのジェネラル・マネージャー、ロス・ホワイト氏も、保護者の多くが、膨大な情報の中から必要なものを探し出さないといけないと話します。同団体では、オーストラリアの学校を比較するのに役立つを出版しています。
検討すべきこと
オーストラリアのハイスクールは一般的に公立、カトリック系、独立系の3つのカテゴリーに分類されます。この3つのカテゴリーを念頭に置きながら、保護者は4つの重要な条件、コスト、ロケーション、パフォーマンス、フィット感を検討するとホワイト氏は言います。
「大まかに言えば、誰もがこの4つの条件を満たしたいと思っているのです」
校風が自分の価値観に合っているかという「適合性」は、学校を選ぶ上でとても重要だとマコーマック氏は言います。
校風はさまざまなことを意味します
成績を重視するのか? 制服規定は? 強制的なスポーツや週末のアクティビティはあるのかなどの例が挙げられます。また、親子によっては気に入った特定の教育方針があるかもしれませんし、公立や私立、宗教系などの好みもあるかもしれません。
子どもと一緒に話し合うことも、決断に影響を与えるかもしれません。
興味や課外活動、さらには友人やコネクションがあるということで、特定の学校を希望するかもしれません。
Students take part in an outdoor class Source: Getty Images/Daniel Pockett
公立のハイスクール
公立学校は費用が安い一方で、任意の寄付を必要とする場合があります。
オンラインで検索すると、入学可能な地域の公立学校を調べることができます。これはつまり、お住まいの地域の学校であるとマコーマック氏は説明します。
お住まいの地域によっては、その地域(ゾーン)にある特定の学校に入学できる可能性があります。ゾーン外の学校に興味がある場合は、その学校に連絡して可能かどうかを確認する価値があります
今年、メルボルンのハイスクールに息子が入学したばかりであるアーリーンさんによると、小学校もハイスクールを選択する上で手伝ってくれると話します。
「6年生の5月頃、学校から地域内のハイスクールの案内が届き、希望校を記入することができるんです」
州によっては、競争率の激しい入学試験を実施している選抜制(セレクティブ)の公立学校や、学校内に選抜クラスがあるハイスクールもあります。
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セレクティブ・ハイスクールの入試を解説
また専門系ハイスクールでは、クリエイティブアートやパフォーミングアート、言語、科学、数学、スポーツなど、特定の学習分野に重点を置いていますが、ここでも、生徒は特定の入学基準を満たす必要があります。
公立および独立系の特別支援学校は、障害や健康上の問題、学習困難を抱えている生徒を支援します。
Student takes a woodwork class Source: Getty Images/Daniel Pockett
私立のハイスクール
オーストラリアでは、私立のハイスクールは、人気の選択肢の一つですが、授業料は、公立学校よりもかなり高く設定されています。
独立系の学校は、通常、カトリック系の学校よりも高い授業料を請求しますが、費用はそれぞれ異なります。
私立の学校では、より多くの施設や科目が選択できるため、家族の文化に最も適している場合があります。
学校の比較方法
やのウェブサイトなどのオンラインツールでは、オーストラリアの学校を種類、場所、宗教、男女混合校などの検索条件ごとにリストアップしています。ここでは、学校の成績に関するデータも見ることができます。
「各学校は、独自のプロフィールを作成することができ、課外活動やキャンパスに関する追加情報などを追加することができます」
Source: Getty Images/PhotoAlto/Sigrid Olsson
学校の成績以外にも目を
学校によっては、生徒の表現力を影響する特別な文化があるかもしれません。
「それが自分の子供とうまく調和していると親は気づくかもしれません」とマコーマック氏は言います。
学校の成績が低い場合は、このようなことを考慮すべきかもしれません
登録時期
公立のハイスクールでは、通常、小学校の最終学年の4月か5月に登録を開始します。
一方、私立では、長いウェイティングリストがあることも多いため、もっと早くから入学手続きを開始する必要があります。
入学の日程や手続きは、学校によって異なります。
入学に関する詳細は、オープンデーに参加するか、学校のウェブサイトにアクセスし、学校から直接入手することができます。
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